言語訓練について・3
実際の様子です。
「物事の説明すごろく」
・概念の理解・イメージの言語化・文章で話す・ルールの理解、を目標に行っています。
「これはどんな物?」で行うと飽きてしまい易いので、同じ目標でも色々形を変えて楽しみながら取り組めるよう行っています。
「お話づくりカード」
・状況を理解して、予測する・イメージする力のUp・文の理解・他者視点への意識・感情理解・疑問詞の理解、を目標に行っています。お話づくりカードは児童に合わせて難易度を調整しています。
白石中央では言語訓練を受ける児童が9割という事もあり、日常の中での声掛けは勿論、設定活動の中にも言語訓練を意識した活動に取り組んでいます。
例えば「絵カードかるた」
初めに絵カードを見せてその物の名称を答えてもらうのですが、「これはなんていう名前?」ではなく「なにをする物?どんな時に使う物?」と用途を聞いてみたり。実際のゲームの時には物の名称を言うのではなくヒントから答え(絵カード)を探してもらったり(例えば、「乗り物で、白くて、サイレンが付いていて、怪我した人とかを乗せる車」と少しずつヒントを出して、子ども達のイメージを引き出していったり)
ASDのお子さんの多くは、先の事を予測したり、イメージする事の苦手さ、相手の立場になって物事を考える事の苦手さ(これもイメージ力の弱さ)があります。言語訓練は「言葉」だけをみるのでは無く、その根本となっているものや障がいの特性に注目する事で、より効果的なセラピーになるよう取り組んでいます。