自由遊びの中の療育
来所してから「始まりの会」までの時間は自由遊び・又は個別でのお勉強の時間になります。自由遊びなので、子どもたちがそれぞれ遊びたい玩具を出して遊ぶのですが、今日はK君とちょっぴりお勉強っぽい遊びをしました♪
大きなホワイトボードに色々な色・形のマグネットを用意し、指示したマグネットを取れるかどうか、という遊びです。(設定活動の中でもマグネット遊びをする事があるのですが、その時は好きなように形を組み合わせて遊びます)。
例えば「黄色い三角を2つ、赤い丸を1つ、青い四角を3つ」など。(私なんかはもう初老間近の為、全部を記憶に留めておく自信がありません・・・。)
最初は先生が示指を出す側をやってお手本を示し、次はK君に指示を出す側をやってもらいました。先生役が大好きなK君はとっても張り切って先生役(指示を出す側)を行っていました(*´艸`*)
この遊びの中では、「色・形の理解はあるか」「いくつまでの指示を覚えていられるか」等をみます。
色と形の理解がなければ見つけられませんし、複数の指示を記憶に留めておく事ができなくても見つける事は出来ませんよね。「赤い丸」「黄色い三角」等、1つずつ(1回ずつ)の指示だと見つける事が出来るのに、複数の指示になると上手く見つける事が出来ない、となると、ワーキングメモリーの動きがちょっと弱いのかなぁ、というような判断になり、その部分にも着目して療育に取り組んでいくという流れになります。
これとはまた少し別の角度から見ると、今回のように周囲で他のお友達が他の玩具で遊んでいる中でも集中して取り組める子、個別のお部屋では出来るのに周囲に色々な刺激があると出来なくなってしまう子、もいます。
これは、周囲の刺激を拾いやすく、そのために注意力・集中力が欠如(また注意力散漫)しているのかな、という判断になります。
保護者の方から「先生のお話が聞けない」「お友達より行動が遅くなる」等の相談を受けますが、その根本的な原因がどこにあるのか、どの地点でつまづいているのかをしっかり把握した上で取り組んでいきます。
なので、原因は必ずしも皆一緒ではないんですね。言葉の理解がないのか、話を聞いていないのか、聞いていても記憶に留めておく事が出来ないのか、等々・・・ひとり一人にあった支援を行わなければ全く意味のないものになってしまいますので。
様々な方向からアプローチをして記録(データ)を取り、そのお子さんにあった療育に繋げていきます。