素敵過ぎるお話し
その日のお当番はH君とK君でした。お当番さんの活動の役割や絵本(帰りの絵本決め)を2人で話し合って決めるのですが・・・あれもやりたい!これもやりたい!と言っていたK君の様子を見て、役割を全部譲ってあげていたH君。それを見ていた先生が後でこっそりH君に「H君もやりたい時はやりたいって言っていいんだよ。話し合って決める事だってできるよ」と伝えると「だってあれK君やりたかったんだと思う。うち、やらなくても他の頑張れるもん。大丈夫」と。なんてことでしょう・・・。素敵過ぎです( ;∀;)
そして帰りの会の時には、お当番ではないMちゃんがお当番のH君の席に座っていて、それに気付いたH君はMちゃんに声を掛けたもののニコニコ嬉しそうに座っているMちゃんを見て「あ~じゃあいいよ、うちこっちに座るから」と席を譲り「Mちゃんもお当番やりたかったんだね~」と暖かく見守っていました。それを見た先生が「H君が一緒にお当番やってもいい雰囲気にしてくれたからMちゃんも楽しそうだったね」と言うと「Mちゃん上手だったね~」と。
帰りのふりかえりの際に、「お友達がこんな気持ちかな、とか、じゃあ自分はこうしようかなって思えるのは優しいお兄さんの証拠だね」という事を伝え素敵ポイントシールを渡すととっても喜んでいました(*´艸`*)
感動して涙が溢れそうになるくらい本当に素敵なお話です。
「相手の気持ちを考える」当たり前のようでなかなか難しい事ですよね。ましてやまだ6歳。ついこの間まで「自分が」という事の方が多かったのに、いつの間にかこんなに優しくて頼もしいお兄さんに成長していた事が何より本当に嬉しい。
言葉が遅い・落ち着きがない・友達と上手く関われない・読み書きが苦手、等々様々なつまずきがあったり成長がゆっくりでココを利用しているお子さんが殆どです。私達はどちらかというと目に見える方のつまずきを心配をしがちで(言葉が出ないとか勉強が出来ないとか)、目に見える方の成長を喜びがちですが、「心の成長」の喜びに勝るものはないのではないかと改めて思いました。
そしてこれから成長していく上で、もしかしたら大人になっても誰かの支援や手助けが必要となるかもしれない時、どうやって人と関われるのか、という事も生きていく上での重要なポイントになっていくのではないかなぁと思いました。
遊びたい気持ちを我慢して言語セラピーにも取り組んでいたH君。セラピストYも感動するくらい一生懸命取り組んでいたそうで。
感動の涙を流せるって本当ありがとうでしかない。