発音のお話👄👅
発音が不明瞭なお子さんに多いのが音を捉える力の弱さ。
音を捉える力→『りんご』の初めが“り”で、真ん中が“ん”で、最後が“ご”で成り立っている。という事を認識できる力です。(=音韻意識)
この力が育つと、大人が話す言葉の音声を正しく聞き分けて模倣することができますし、自分が苦手とする音(ターゲット音)を意識して発音練習に取り組めるようになります。
逆に言うと、この力が育たないうちに直接的な発音の訓練(音の作り方練習)をしても、なかなか効果が出ない…とも言えます。
言語セラピーでは、音を捉える力を育てる取り組みをよく行っています。
たとえば『しりとり』。
言葉の中の音の構造をイメージしながら取り組む必要があります。
※対面で反対側から書いているのでちょっと字が汚いです😅ごめんなさい😅
「びーだま、の最後の音は?」「じゃあマから始まる言葉は?」のように、言葉の中の音の構造を意識できるような言葉かけをしています。
もう少し簡単な練習として、『音の分解』という課題もあります。
りんご🍎の下に音の数だけシールを貼ったり、すごろくのように音の数だけコマを進めたり。
他にも同じ音なのか違う音なのかを聞き分ける弁別課題なんかもあります。
音を捉える力が育つと、自然と発話明瞭度が上がることもしばしば。
特にしりとりは『順番こ』や『語想起(言葉をイメージする)』のトレーニングにもなります。
結構難易度が高い課題なので、おうちで取り組む場合、ヒントはたっぷり提示してくださいね😉
……………おわりに……………
発音の前にまずは言語発達(お話しする・理解する・やりとりを楽しむ)や注意集中力を育てる事が大切です。※これらと並行して音を捉える力の練習をすることも多いです。
また、発音はお口だけでなく、体全体の育ちも超重要!!
なので、色々おうちの方にお願いする事もあるかと思います。(こんなことに取り組んでください!とか、ご飯の様子どうですか?とか)
その時は何卒よろしくお願いいたします🥺