そして虐待防止の研修
今年度第1回目の開催となる「虐待防止の為の研修」
お祭り直後に行われました💦
頭の中はお祭りの準備の事でいっぱいで、どんな内容の研修にしようか全く頭が回らない研修委員の私・・・。白石中央の先生達に相談したところ他施設の職員とディスカッションをして色々な意見を聞いてみたい、との事で、それなら資料を作る手間も省ける!と心の中で思い、そのような形をとりました。
もちろん簡単な資料は作りましたが。対応に困る事例をいくつか挙げて、それを基に話合って貰いました。保育園の先生も参加していたので、特性だけに目を向けず、障がいがあるなしに関わらず「こういう行動をとった時の声掛けや対応って難しいよね・不適切になりがちだよね」という事例をあげました。
1つは気持ちの切り替えが難しい子への対応
2つめは注意喚起への対応
3つめは玩具の貸し借りが出来ない、玩具を取ってしまう、順番が待てない、他害行動に出てしまう子への対応
この3つについて、グループごとに話し合い意見を発表して貰いました。
その中では不適切な対応の対象となる意見は聞かれなかったのですが、各施設によって様々な考えかた取り組み方があって、自分達が当たり前にやっている事が他のルームでは当たり前ではなかったりと、
参考になる意見が沢山ありました!
もう何年も前からずっと虐待はダメだと言われているにも関わらず、そんなの当たり前の事であるにも関わらず、施設内で起きた虐待のニュースは後をたちませんよね・・・。
その根源は何なのか?やっぱり、職員の理解力のなさ・知識のなさ・なのではないかなぁと思うのです。その理解力や知識のなさがアセスメントにも繋がり、検討違いな評価をする➯検討違いな療育をする➯思った通りの反応が得られない➯上手くいかない➯その原因を子どものせいにする➯不適切な対応になる=虐待
に繋がっていくのではないかなぁと思い、今回の虐待防止の為の研修は、どちらかというと「障がい特性の理解」のような内容になってしまいました。
ですが、この基礎知識がないが故に虐待に繋がってしまう、という事は少なからずあると思いますので。参加した職員がそこを理解し不適切な声掛けや対応の防止・虐待に繋がる対応の防止となればと思うのです。
グループ分けをする際には、一切言葉を喋らずに1月生まれから12月生まれまで順番に並んで貰いました。最初はみんな戸惑ってウロウロしていたのですが・・・ジェスチャーが使える事に気付いて、指で数字を表してやり取りしていました。
そして無事、順番通り並ぶ事ができました。「言葉がつかえない」困難さ、改めて感じたのではないでしょうか。自分達が当たり前に使っている「言葉でのコミュニケーション」。言語表出が難しい子にとっては当たり前ではないんですよね。自分達の当たり前や普通を当てはめようとするとはみ出てしまいます。それが不適切な対応に繋がってしまうのではないかと思います。自分の当たり前や普通に当てはめてみ見るのではなく、あくまでもその子の目線に立って考えたり、特性の沿って考える事が適切な療育に繋がるのではないかと思います。