あんあんclass白石中央ルーム

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受け入れるということ

福祉のお仕事に就いてからずっと考えていることがあります。我が子の障がいを受け入れることはどれくらい難しい事なんだろうか・・・。自分だったら・・・?

これまで沢山の保護者さんとお話する中で、デイには通っているものの何とか普通級に通わせたい・普通の子と同じようになりますよね、という思いの保護者さん少なくありません。その他にも、デイに通っている事は幼稚園には知られたくない、祖父母には言わないで下さい、近所の人には知られたくないという保護者さんも一定数いました。そして、中には「お父さんはデイに通う事に納得していません」というお母さんも。

2歳の頃から利用していたお子さんが幼稚園に入園する際、お母さんに「加配は付けますか?」と聞くと「・・・え?うちの子はそんなに手がかかりますか?」「ウチの旦那も小さい頃はこんな感じだったみたいで。男の子なんてこんなもんだよ、って言ってたので・・・」と少し困惑の表情で返答され・・・私もそれ以上なにも言えなくなってしまった、という事もありました。

その後、幼稚園での参観があり、そこでやっと私の聞いてきた意味が分かったと納得され、そこからは療育の方もとても協力的に取り組んでくれるようになったという事も過去にはありました。

生まれる前からずっと一緒にいるお母さんですもの、我が子の事は言わずとも何でも分かってあげられるからこそ発達に躓きがあることに気付きにくい、というのはあると思います。

健診の際に発達がゆっくりな事を指摘されデイの利用を勧められた場合でも「・・・え?そんなに?」と思いつつ見学に来ている保護者さんや、「旦那には必要なくない?と言われているのですが・・・」といったようなお母さんも少なくありません。

「デイに通ったら良くなりますか?」「普通の子みたいになりますか?」と直球で聞いてくる保護者さんもいます。とても返答に困りますが、これが本当に保護者さんの聞きたい部分なんだろうな、と思います。デイを進められるということは「子どもに障がいがあるかもしれない」という事ですもんね。不安にならない親はいないと思います。それでも間違っても「普通になります」とも「喋れるようになります」とも言えないです。お子さんによっては成長するにつれ障がい特性が色濃く出てきたり、同年代の子との発達の差が大きくなっていってしまうお子さんもいます。安易にその場しのぎの言葉は後に保護者さんを傷付けてしまう可能性があると思うからです。

以前こんなことがありました。かかりつけのドクターから「もうすぐ喋るようになるかもしれないね」と言われ喜んでいた保護者さん、その半年後には「喋れない可能性もある」と言われ、とてもショックを受けてしまったというお話を聞いた事があります。(随分昔の話しです)そりゃそうですよね・・・。

私達が言えるのは言葉はコミュニケーション手段の一つであって、ただ喋れてもそれがエコラリアであれば意味がないというか・・・。録音と再生の機能でしかないんですよね。言葉は出なくてもコミュニケーションが上手なお友達は沢山います。生きていく上で他者とコミュニケーションがとれるというのはとても大事な事ですよね。なので、喋れるか、喋れないか、だけでみるのではなく、人との関わりの面はどうか、というのもとっても大事になってきますので、そちらにも目を向けて欲しいなと思います。

少し話は逸れますが、10年ひと昔前は、デイの見学・または面談に来るのは殆どが「お母さん」だけでした。最近ではお父さんも一緒に来る方が増えて良い時代になってきたなぁと思ってみています。そうですよね「男子厨房に入らず」の時代はもうとっくに終わっているんです!男子どんどん厨房に入ってお母さんの大変さを知って共に助け合う時代になってきているんです。お父さんにも育休を!の時代です。子育てに参加?参加ではないですよ。子育てして当たり前なんです。お母さんが子育てに参加とは言わないですよね。自分の子どもなんですもの。お父さんだって子育てして当たり前の時代なんです!

でも、なんです。

でも、なんですよね・・・・。

「障がいがあるかも」となると以外に意見が分かれてしまったり、分かり合えない事があるようです。「ウチの子に限って障がいなんて」「ウチの子を障がい者にするつもりか」「自分も小さい時はこんなもんだった」「男の子なんてこんなもんだよ」そんな事を相談してくるのは決まってお母さんです。そう、これらの言葉はお父さんから言われる事が多いようです。

そんなに恥ずかしい事ですか?自分の子どもに障がいがあるという事はそんなに認めたくない事ですか?障がいがない我が子は受け入れられて障がいがある我が子は受け入れられないですか?どっちにしても我が子である事に変わりはないのに?お母さんによっては「普通の子に産んであげられなくてごめんね」と思っていたりする事もあります。見学時に話しながら泣いてしまうお母さん、面談の時に泣いてしまうお母さん、少なくないです。誰よりも心配してお子さんの事を思っているからこそだと思います。そんな一生懸命なお母さんに、「ウチの子大丈夫っしょ」とか「ウチの子を障がい者にするつもりか」なんて心無い言葉、誰であっても言って欲しくないです。

「障がいがあるかもしれない」確かに受け入れるまでは時間がかかるのかもしれません。それでも、もしお母さんからそのような相談があった時には否定せずに一緒にお子さんのこれからについて考えていってもらえたらと思います。デイはお子さんに障がいがある事を認める場所ではありません。発達に躓きがあったりゆっくりな部分があるから、今後の事を考えて今の内から療育を通して少しでも1つでも出来る事を増やしたり、困りごとがないように取り組んでいきましょうね、といったところです。

お父さんを批判するものでは決してありません。このお仕事についてから、ずっと感じてきたこと・考えてきたことです。いつかの機会にお話したいなと考えていました。お父さんも育児を!という時代になり、デイの存在も(発達しょう害について)も広く知られるようになってきた今だからこそ、伝えておきたいなと思いました。

白石中央に通うお友達、みんなお父さんの事が大好きです。お父さん重宝されている事が多いようで羨ましい限りです。父さん幸せ者だなぁと思ってみています。

今ちょっと悩んでいる世の中のお父さん、もう1歩です!

障がいがあるかもしれなくても、可愛い我が子には変わりありません。それも含めての可愛い我が子なはずです!!!

だって、白石中央に通う子ども達をみていると本当にそう思います「なんでこんなに可愛いんだろうか⁉」って💗

このお雛様のように色々な表情、この絵のように色々なカラーがあってよいんじゃないでしょうか✨

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